好きだからこそ抱えてしまった借金、お芝居にかけた時間とお金

私は高校生の時から演劇にハマってしまい、自分が出たいと思うような気持ちから始まり、いつしか脚本家や演出家になりたいと言う夢を持ちそのために演劇部からスタートした演劇は、演劇専門の大学に入り、外部の公演にも積極的に出る所まで行き着きました。

学費も自分から行きたいと言い出した学校なので全て自分で負担をすると言う約束で入学をし、外でお芝居をするにしてもかかる費用は朝から夕方までは学校に行き、その後の夜のアルバイトをして稼いでいました。

そして短大生であった時、私は外で自分が主催として、1つのグループを立ち上げると言う夢を持っていたのですが、それを叶える機会がありました。そこに集まってくれた友達はみんな私のことを信用して私の演出についてきてくれました。

ただお芝居と言うのはこのように言えば思い出深く語れるのですが、何分劇場借りるお金や衣装や小道具などをそろえるお金など、何かと費用がかさんでしまうものなのです。そのためみんな苦労して臨んでいたのですが、ある時私はそのお芝居のために多額の借金を抱えることになりました。

外部で公演中、私は急性肝炎になっていることを気づかずに本番に挑んでいたのですが、どうも体調が悪く練習の合間に病院などにも行っていたのですが、体調不良であることに気づかずそのまま本番も乗り切っていました。

その帰り道のことです。おそらく体の緊張が解けたからだと思うのですが、私は帰り道で失神してしまい、その時に持っていた売上金を誰かにそのままとられてしまうと言う事件に遭いました。

当然警察にも伝えたのですが、目撃者がいるわけでもなく手がかりがないのでお金が返ってくる訳でもはんにんが捕まるわけでもなく話は終わってしまいました。

私と言えばそのまま緊急入院となったのですが、私の体よりも、みんなにお返しする売上金のことがどうしても頭に残り、詫びても詫びきれない気持ちでいっぱいでした。

全員に事情を話したところ、中には参加させてくれただけでも嬉しいのでお金は要らないと言う人もいれば、次の公演費用にするために必ず返してほしいと言う人もいました。その意見は当然なので、私は全員に分け隔てなく返金するために、学生ながらに初めて200万の大金を借り入れることになりました。

社会人となった今でもそのお金は奨学金とともに返済し続けています。正直なところ生活を圧迫している要因でもあるのですが、私が情熱をかけていたことであり、かつ信用していた人たちへのお詫びの気持ちとして借り入れをしたものですので、苦労はありますが後悔はありません。